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共通事項


速度圧q(政令87条)

地表面粗度区分

基準風速V0(m/s)

建築物の高さと軒の高さの平均H(m)

再現期間

Zb=

ZG=

α=

Er=

Gf=

E=

0.6・r2・V02・E=q=

N/m2


条件別風荷重



階高h
(m)
地盤面
からの高さ
Z(m)
kz 外圧係数 風力係数
風上Cpe-風下Cpe = Cf
風圧力
W(N/m2)
X方向 Y方向
風上壁面
Cpe
風下壁面
Cpe
幅Bx
(m)
Qwx
(kN)
幅By
(m)
Qwy
(kN)
層2 -0.4
層1 -0.4

外圧係数分布図

Z(m) kz 外圧係数Cpe 内圧係数
Cpi
風力係数
Cpe-Cpi = Cf
最大風圧力
max|Cf| × q = maxW(N/m2)
風上壁面 側壁面 風下壁面 閉鎖型 風上壁面 側壁面 風下面
風上上端より
0.5aの領域
左に掲げる
以外の領域
-0.70 -0.40 -0.40 0.00 -0.20
-0.70 -0.40 -0.40 0.00 -0.20

外圧係数分布図

Θ※1
(0~90°)
外圧係数Cpe 内圧係数Cpi 風力係数
Cpe-Cpi = Cf
風圧力
Cf × q = W(N/m2)
or風上面 風下面 閉鎖型 or風上屋根面 風下屋根面 or風上屋根面 風下屋根面
正の係数 負の係数 正の係数 負の係数 正の係数 負の係数
-0.50 0.00 -0.20 -0.50
-0.50 0.00 -0.20 -0.50

※1 Θ=0で陸屋根と同等の計算になります。

外圧係数分布図

Z(m) φ
0~0.6
構成部材 ラチスタイプ kz Cf 風圧力
Cf*q*φ = W(N/m2)

ラチスタイプ断面図



解説


地表面粗度区分 : 下表によります。
地表面粗度区分
都市計画区域外にあって,極めて平坦で障害物がないものとして特定行政庁が規則で定める区域
都市計画区域外にあって地表面相度区分Ⅰの区域以外の区域(建築物の高さが13m以下の場合を除く。)又は都市計画区域内にあって地表面粗度区分Ⅳの区域以外の区域のうち,海岸線又は湖岸線(対岸までの距離が1,500m以上のものに限る。以下同じ。)までの距離が500m以内の地域(ただし,建築物の高さが13m以下である場合又は当該海岸線若しくは湖岸線からの距離が200mを超え,かつ,建築物の高さが31m以下である場合を除く。)
地表面粗度区分Ⅰ,Ⅱ又はⅣ以外の区域
都市計画区域内にあって,都市化が極めて著しいものとして特定行政庁が規則で定める区域
V0 : その地方における過去の台風の記録に基づく風害の程度その他の風の性状に応じて30m毎秒から46m毎秒までの範囲内において国土交通大臣が定める風速(m/s)
H : 建築物の高さと軒の高さの平均(m)
再現期間 : 選択した年数により基準風速を割り増します。割り増し係数は下表によります。
再現期間割り増し係数r
50年1.00
100年1.07
200年1.14
300年1.19
400年1.22
500年1.25
階高 : 風圧力を受ける層の階高(m)
幅Bx : 風圧力を受ける建物の見付け幅(X方向加力時)(m)
幅BY : 風圧力を受ける建物の見付け幅(Y方向加力時)(m)
Z : 壁面の地盤面からの高さ(m)
Θ : 屋根面が水平面となす角度(度)
f・h・D : 下図によります。(単位 m)
Θ : 屋根面が水平面となす角度(度)
Z : 壁面の地盤面からの高さ(m)
φ : 充実率,風を受ける部分の最外縁により囲まれる面積に対する見付面積の割合
部材種別 : ラチスを構成する部材の種別、鋼管又は形鋼から選択
ラチスタイプ : 下図によります。

注1 上図はラチスばり及びラチス柱の断面を表す。

注2 風圧作用面積としては、の作用する方向から見たラチス構面の見付面積とする。

Z : 風圧力を受ける壁面の地盤面からの高さ(m)
φ : 充実率、受圧する最外郭面積に対する見付け面積の比
Z : 風圧力を受ける壁面の地盤面からの高さ(m)
B : 風作用方向から見た煙突の見付け幅(m)
Z : 風圧力を受ける壁面の地盤面からの高さ(m)
Θ : 屋根面が水平面となす角度(度)
f・h・d : 下図によります。(単位 m)
Θ : 屋根面が水平面となす角度(度)
速度圧q(構造骨組み用)の算定

速度圧qは下記により計算します。

q = 0.6EV02

ここに,

E : 当該建築物の屋根の高さ及び周辺の地域に存する建築物その他の工作物,樹木その他の風速に影響を与えるものの状況に応じて国土交通大臣が定める方法により算出した数値(= Er2Gf)
V0 : その地方における過去の台風の記録に基づく風害の程度その他の風の性状に応じて30m毎秒から46m毎秒までの範囲内において国土交通大臣が定める風速(単位 m/s)
速度圧q(外装材用)の算定

速度圧qは下記により計算します。

q = 0.6Er2V02

ここに,

Er : 平成12年建設省告示第1454号第1第2項に規定するErの数値。ただし,地表面粗度区分がⅣの場合においては,地表面粗度区分がⅢの場合における数値を用いるものとする。
ErとGfの算定

Eは下式により算定します。

E = Er2Gf

ここに,

Er : 地表面粗度区分とHの値に応じて下表によります。

HがZb以下の場合 Er=1.7(Zb/ZG)α
HがZbを超える場合 Er=1.7(H/ZG)α
この表において,Er,Zb,ZG,α及びHは,それぞれ次の数値を表すものとする。
  • Er 平均風速の高さ方向の分布を表す係数
  • Zb,ZG及びα 地表面粗度区分に応じて次の表に掲げる数値
  • 地表面粗度区分 Zb
    (単位 m)
    ZG
    (単位 m)
    α
    都市計画区域外にあって,極めて平坦で障害物がないものとして特定行政庁が規則で定める区域 5 250 0.10
    都市計画区域外にあって地表面相度区分Ⅰの区域以外の区域(建築物の高さが13m以下の場合を除く。)又は都市計画区域内にあって地表面粗度区分Ⅳの区域以外の区域のうち,海岸線又は湖岸線(対岸までの距離が1,500m以上のものに限る。以下同じ。)までの距離が500m以内の地域(ただし,建築物の高さが13m以下である場合又は当該海岸線若しくは湖岸線からの距離が200mを超え,かつ,建築物の高さが31m以下である場合を除く。) 5 350 0.15
    地表面粗度区分Ⅰ,Ⅱ又はⅣ以外の区域 5 450 0.20
    都市計画区域内にあって,都市化が極めて著しいものとして特定行政庁が規則で定める区域 10 550 0.27
    H 建築物の高さと軒の高さとの平均(単位 m)

Gf : Hの値に応じて下表によります。

地表面粗度区分\H (1) (2) (3)
10以下の場合 10を超え40未満の場合 40以上の場合
2.0 (1)と(3)とに掲げる数値を直線的に補間した数値 1.8
2.2 2.0
2.5 2.1
3.1 2.3
層せん断力の計算

風荷荷重時層せん断力は下式で算定します。

Qi = Qi+1 + (Cfi*hi*Bi/2 + Cfi+1*hi+1*Bi+1/2)*q

ここに、

i : 層数
Qi : i層の層せん断力
hi : i層の階高
Bi : i層の風圧力を受ける壁の見付け幅
q : 速度圧
Cfi : i層の風力係数
風力係数の計算

層せん断力計算用の風力係数は風上壁面の外圧係数Cpeから風下壁面の外圧係数Cpeを減じて算定します。 外圧係数は下図によります。

風力係数分布図

表1 壁面のCpe
部位 風上壁面 風下壁面
Cpe 0.8kz -0.4
風圧力の計算

風圧力は下式で計算します。

W = q*Cf

ここに,

W : 風圧力(N/m2)
q : 速度圧(N/m2)
Cf : 風力係数
風力係数の計算

風力係数は表1に規定する外圧係数Cpeから表2に規定する内圧係数Cpiを減じて得た数値とします。 閉鎖型のCpiはCpeが負値の時は0,正の時は-0.2になります。

CpeとCpiは下表より算定します。

風力係数分布図

表1 壁面のCpe
部位 風上壁面 側壁面 風下壁面
風上端部より0.5aの領域 風上端部より0.5aの領域
Cpe 0.8kz -0.7 -0.4 -0.4
表2 閉鎖型及び開放型の建築物のCpi
型式 閉鎖型 開放型
風上開放 風下開放
Cpi 0及び-0.2 0.6 -0.4
風圧力の計算

風圧力は下式で計算します。

W = q*Cf

ここに,

W : 風圧力(N/m2)
q : 速度圧(N/m2)
Cf : 風力係数
風力係数の計算

風力係数は表1または,表2に規定する外圧係数Cpeから表3に規定する内圧係数Cpiを減じて得た数値とします。 閉鎖型のCpiはCpeが負値の時は0,正の時は-0.2になります。

CpeとCpiは下図より計算します。

風力係数分布図

表1 陸屋根面のCpe
部位 風上端部より0.5aの領域 左に掲げる領域以外の領域
Cpe -1.0 -0.5
表2 切妻屋根面、片流れ屋根面 及びのこぎり屋根面のCpe
Θ\部位 風上面 風下面
正の係数 負の係数
10度未満 - -1.0 -0.5
10度 0 -1.0
30度 0.2 -0.3
45度 0.4 0
90度 0.8 -
この表に掲げるθの数値以外のθに応じたCpeは、表に掲げる数値をそれぞれ直線的に補間した数値とする。 ただし、θが10度未満の場合にあっては正の係数を、θが45度を超える場合にあっては負の係数を用いた 計算は省略することができる。
表3 閉鎖型及び開放型の建築物のCpi
型式 閉鎖型 開放型
風上開放 風下開放
Cpi 0及び-0.2 0.6 -0.4
風圧力の計算

風圧力は下式で計算します。

W = q*Cf

ここに,

W : 風圧力(N/m2)
q : 速度圧(N/m2)
Cf : 風力係数
風力係数の計算

風力係数は表1に規定する外圧係数Cpeから表2に規定する内圧係数Cpiを減じて得た数値とします。 閉鎖型のCpiはCpeが負値の時は0,正の時は-0.2になります。

CpeとCpiは下図より計算します。

風力係数分布図

表1 円弧屋根面のCpe
f/D \ 部位 R1部 R2部 R3部
h/Dが0の場合 h/Dが0.5以上の場合
正の係数 負の係数 正の係数 負の係数
0.05未満 - 0 - -1.0 -0.8 -0.5
0.05 0.1 0 0 -1.0
0.2 0.2 0 0 -1.0
0.3 0.3 0 0.2 -0.4
0.5以上 0.6 - 0.6 -
この表に掲げるh/D及びf/Dの数値以外の当該比率に応じたCpeは、表に掲げる数値をそれぞれ直線的に補間した数値とする。 ただし、R1部においてf/Dが0.05未満の場合にあっては正の係数を、f/Dが0.3を超える場合にあっては負の係数を用いた計算を省略することができる。
また、下図における円弧屋根面の境界線は、弧の4分点とする。
表2 閉鎖型及び開放型の建築物のCpi
型式 閉鎖型 開放型
風上開放 風下開放
Cpi 0及び-0.2 0.6 -0.4
風圧力の計算

風圧力は下式で計算します。

W = q*Cf

ここに,

W : 風圧力(N/m2)
q : 速度圧(N/m2)
Cf : 風力係数
風力係数の計算

風力係数は表1に規定する数値とします。

表1 独立上家のCf
Θ\部位 切妻屋根 翼型屋根
屋上屋根 風下屋根 屋上屋根 風下屋根
(1) 10度以下の場合 0.6 -1.0 0.2 -0.8 0.6 -1.0 0.2 -0.8
(2) 10度を超え、30度未満の場合 (1)と(3)とに掲げる数値を直線的に補間した数値
(3) 30度 0.9 -0.5 0 -1.5 0.4 -1.2 0.8 -0.3
けた行方向に風を受ける場合にあっては、10度以下の場合の数値を用いるものとし、風上からH相当の範囲は風上屋根の数値を、それ以降の範囲は風下屋根の数値を用いるものとする。
風圧力の計算

風圧力は下式で計算します。

W = q*Cf*φ

ここに,

W : 風圧力(N/m2)
q : 速度圧(N/m2)
Cf : 風力係数
φ : 充実率,風を受ける部分の最外縁により囲まれる面積に対する見付面積の割合
風力係数の計算

風力係数Cfは表1に規定する数値とします。

表1 ラチス構造物のCf
種類\φ (1) (2) (3)
0.1以下 0.1を超え0.6未満 0.6
鋼管 (a) 1.4kz (1)と(3)とに掲げる数値を直線的に補間した数値 1.4kz
(b) 2.2kz 1.5kz
(c-1、2) 1.8kz 1.4kz
(d) 1.7kz 1.3kz
形鋼 (a) 2.0kz 1.6kz
(b) 3.6kz 2.0kz
(c-1、2) 3.2kz 1.8kz
(d) 2.8kz 1.7kz

上表(a)~(d)は下図によります。

注1 上図はラチスばり及びラチス柱の断面を表す。

注2 風圧作用面積としては、の作用する方向から見たラチス構面の見付面積とする。

風圧力の計算

風圧力は下式で計算します。

W = q*Cf*φ

ここに,

W : 風圧力(N/m2)
q : 速度圧(N/m2)
Cf : 風力係数
φ : 充実率,風を受ける部分の最外縁により囲まれる面積に対する見付面積の割合
風力係数の計算

風力係数Cfは表1に規定する数値とします。

注1 上図は金網等の断面を表すものとする。

注2 風圧作用面積としては、の作用する方向から見たラチス構面の見付面積とする。

表1 金網その他の網状の構造物Cf
Cf 1.4kz
風圧力の計算

風圧力は下式で計算します。

W = q*Cf*φ

ここに,

W : 風圧力(N/m2)
q : 速度圧(N/m2)
Cf : 風力係数
風力係数の計算

風力係数Cfは表1に規定する数値とします。

注1 上図は煙突等の断面を表すものとする。

注2 風圧作用面積は、の作用する方向から見た煙突等の見付面積とする。

表1 煙突その他の円筒形の構造物のCf
H/B (1) (2) (3)
1以下の場合 1を超え8未満の場合 8以上の場合
Cf 0.7kz (1)と(3)とに掲げる数値を直線的に補間した数値 0.9kz
風圧力の計算

風圧力は下式で計算します。

W = q*Cf

ここに,

W : 風圧力(N/m2)
q : 平均速度圧(N/m2)
Cf : ピーク風力係数
ピーク風力係数の計算

ピーク風力係数Cfはピーク外圧係数からピーク内圧係数を減じて求めます。 ピーク外圧係数は正の場合は表1に規定するCpe に表2に規定するGpeを乗じて得た値とし,負の場合は表3の値とします。内圧係数は表4の値とします。

表1 帳壁の正のCpe
Hが5以下の場合 1.0
Hが5を超える場合場合 Zが5以下の場合 (5/H)
Zが5を超える場合 (Z/H)

この表において、H、Z及びαは、それぞれ次の数値を表すものとする。

H 建築物の高さと軒の高さとの平均(単位 m)
Z 帳壁の部分の地盤面からの高さ(単位 m)
α 平成12年建設省告示第1454号第1第3項に規定する数値(地表面粗度区分がⅣの場合にあっては、地表面粗度区分がⅢの場合における数値を用いるものとする。)
表2 帳壁の正圧部のGpe

Z

\

地表面粗度区分

(1) (2) (3)
5以下の場合 5を超え、40未満の場合 40以下の場合
2.2 (1)と(3)とに掲げる数値を直線的に補間した数値 1.9
2.6 2.1
Ⅲ及びⅣ 3.1 2.3
この表において、Zは、帳壁の部分の地盤面からの高さ(単位 m)を表すものとする。
表3 帳壁の負のピーク外圧係数
H (1) (2) (3)
部位 45以下の場合 45を超え、60未満の場合 60以上の場合
の部位
-1.8 (1)と(3)とに掲げる数値を直線的に補間した数値 -2.4
の部位
-2.2 -3.0

この表において、部位の位置は、次図に定めるものとする。

この図において、H及びa'は、それぞれ次の数値を表すものとする。

H 建築物の高さと軒の高さとの平均(単位 m)
α' 平面の短辺の長さとHの2倍の数値のうちいずれか小さな数値(30を超えるときは、30とする。)(単位 m)
表4 帳壁のピーク内圧係数
閉鎖型の建築物 ピーク外圧係数が0以上の場合 -0.5
ピーク外圧係数が0未満の場合 0
開放型の建築物 風上開放の場合 1.5
風下開放の場合 -1.2
風圧力の計算

風圧力は下式で計算します。

W = q*Cf

ここに,

W : 風圧力(N/m2)
q : 平均速度圧(N/m2)
Cf : ピーク風力係数
ピーク風力係数の計算

ピーク風力係数Cfはピーク外圧係数からピーク内圧係数を減じて求めます。 ピーク外圧係数は正の場合は表1に規定するCpe に表2に規定するGpeを乗じて得た値とし,負の場合は表3の値とします。内圧係数は表4の値とします。

表1 切妻屋根面、片流れ屋根面及びのこぎり屋根面の正のCpe
θ 10度 30度 45度 90度
Cpe 0 0.2 0.4 0.8
この表において、θは、表3の図中に掲げるθとする。また、この表に掲げるθの値以外のθに応じたCpeは、表に掲げる数値をそれぞれ直線的に補間した数値とし、θが10度未満の場合にあっては当該係数を用いた計算は省略することができる。
表2 屋根面の正圧部のGpe
地表面粗度区分\H (1) (2) (3)
5以下の場合 5を越え、40未満の場合 40以上の場合
2.2 (1)と(3)とに掲げる数値を直線的に補間した数値 1.9
2.6 2.1
Ⅲ及びⅣ 3.1 2.3
この表において、Hは、建築物の高さと軒の高さとの平均(単位 m)を表すものとする。
表3 切妻屋根面、片流れ屋根面及びのこぎり屋根面の負のピーク外圧係数
部位\θ 10度以下の場合 20度 30度以上の場合
の部位
-2.5 -2.5 -2.5
の部位
-3.2 -3.2 -3.2
の部位
-4.3 -3.2 -3.2
の部位
-3.2 -5.4 -3.2

この表において、部位の位置は、次図に定めるものとする。また、表に掲げるθの値以外のθに応じたピーク外圧係数は、表に掲げる数値をそれぞれ直線的に補間した数値とし、θが10度以下の切妻屋根面については、当該θの値における片流れ屋根面の数値を用いるものとする。

この図において、H、θ及びa'は、それぞれ次の数値を表すものとする。

H 建築物の高さと軒の高さとの平均(単位 m)
θ 屋根面が水平面となす角度(単位 m)
α' 平面の短辺の長さとHの2倍の数値のうちいずれか小さな数値(30を超えるときは、30とする。)(単位 m)
表4 屋根面のピーク内圧係数
閉鎖型の建築物 ピーク外圧係数が0以上の場合 -0.5
ピーク外圧係数が0未満の場合 0
開放型の建築物 風上開放の場合 1.5
風下開放の場合 -1.2
風圧力の計算

風圧力は下式で計算します。

W = q*Cf

ここに,

W : 風圧力(N/m2)
q : 平均速度圧(N/m2)
Cf : ピーク風力係数
ピーク風力係数の計算

ピーク風力係数Cfはピーク外圧係数からピーク内圧係数を減じて求めます。 ピーク外圧係数は正の場合は表1に規定するCpe に表2に規定するGpeを乗じて得た値とし,負の場合は表3の値とします。内圧係数は表4の値とします。

表1 円弧屋根面の正のCpe
h/d \ f/d 0.05 0.2 0.3 0.5以上
0 0.1 0.2 0.3 0.6
0.5以上 0 0 0.2 0.6
この表において、f、d及びhは、表5の図中に規定するf、d及びhとする。また、表に掲げるf/d及びh/d以外の当該比率に対応するCpeは、表に掲げる数値をそれぞれ直線的に補間した数値とし、f/dが0.05未満の場合にあっては、当該係数を用いた計算は省略することができる。
表2 屋根面の正圧部のGpe
地表面粗度区分\H (1) (2) (3)
5以下の場合 5を越え、40未満の場合 40以上の場合
2.2 (1)と(3)とに掲げる数値を直線的に補間した数値 1.9
2.6 2.1
Ⅲ及びⅣ 3.1 2.3
この表において、Hは、建築物の高さと軒の高さとの平均(単位 m)を表すものとする。
表3 円弧屋根面の負のピーク外圧係数
の部位
-2.5
の部位
-3.2

この表において、部位の位置は、次図に定めるものとする。

この図において、H、d、h、f及びa'は、それぞれ次の数値を表すものとする。

H 建築物の高さと軒の高さとの平均(単位 m)
d 円弧屋根面の張り間方向の長さ(単位 m)
h 建築物の軒の高さ(単位 m)
f 建築物の高さと軒の高さとの差(単位 m)
α' 平面の短辺の長さとHの2倍の数値のうちいずれか小さな数値(30を超えるときは、30とする。)(単位 m)
表4 屋根面のピーク内圧係数
閉鎖型の建築物 ピーク外圧係数が0以上の場合 -0.5
ピーク外圧係数が0未満の場合 0
開放型の建築物 風上開放の場合 1.5
風下開放の場合 -1.2
風圧力の計算

風圧力は下式で計算します。

W = q*Cf

ここに,

W : 風圧力(N/m2)
q : 平均速度圧(N/m2)
Cf : ピーク風力係数
ピーク風力係数の計算

ピーク風力係数Cfは表1に規定する風力係数に,当該風力係数が0以上の場合にあっては表2, 0未満の場合にあっては表3にそれぞれ規定するGpeを乗じて得た数値とします。

図1 独立上家

表1 独立上家のCf(平成12年建設省告示第1454号第3より)
Θ\部位 切妻屋根 翼型屋根
屋上屋根 風下屋根 屋上屋根 風下屋根
(1) 10度以下の場合 0.6 -1.0 0.2 -0.8 0.6 -1.0 0.2 -0.8
(2) 10度を超え、30度未満の場合 (1)と(3)とに掲げる数値を直線的に補間した数値
(3) 30度 0.9 -0.5 0 -1.5 0.4 -1.2 0.8 -0.3
けた行方向に風を受ける場合にあっては、10度以下の場合の数値を用いるものとし、風上からH相当の範囲は風上屋根の数値を、それ以降の範囲は風下屋根の数値を用いるものとする。
表2 屋根面の正圧部のGpe
地表面粗度区分\H (1) (2) (3)
5以下の場合 5を越え、40未満の場合 40以上の場合
2.2 (1)と(3)とに掲げる数値を直線的に補間した数値 1.9
2.6 2.1
Ⅲ及びⅣ 3.1 2.3
この表において、Hは、建築物の高さと軒の高さとの平均(単位 m)を表すものとする。
表3 独立上家のGpe(平成12年建設省告示第1454号第3に規定する風力係数が0未満である場合)
の部位
3.0
の部位 4.0

この表において、部位の位置は、次図に定めるものとする。

この図において、θ及びa'は、それぞれ次の数値を表すものとする。

Θ 屋根面が巣平面となす角度 (単位 度)
α' 平面の短辺の長さとHの2倍の数値のうちいずれか小さな数値(30を超えるときは、30とする。)(単位 m)

(風圧力)

87条風圧力は,速度圧に風力係数を乗じて計算しなければならない。

2 前項の速度圧は,次の式によつて計算しなければならない。

q=0.6E V02

この式において,q,E及び V0は,それぞれ次の数値表すものとする。

q 速度圧(単位 N/m2)
E 当該建築物の屋根の高さ及び周辺の地域に存する建築物その他の工作物,樹木その他の風速に影響を与えるものの状況に応じて国土交通大臣が定める方法により算出した数値
V0 その地方における過去の台風の記録に基づく風害の程度その他の風の性状に応じて30m毎秒から46m毎秒までの範囲内において国土交通大臣が定める風速(単位 m/s)
3 建築物に近接してその建築物を風の方向に対して有効にさえぎる他の建築物,防風林その他これらに類するものがある場合においては,その方向における速度圧は,前項の規定による数値の二分の一まで減らすことができる。
4 第一項の風力係数は,風洞試験によつて定める場合のほか,建築物又は工作物の断面及び平面の形状に応じて国土交通大臣が定める数値によらなければならない。

解説


■風圧力の計算

第1項の風圧力は以下の式で計算します。

W = q・Cf

ここで,

W: 風圧力(N/m2)
q: 速度圧(N/m2)
Cf: 風力係数

1) 全国官報販売協同組合,2020年版 建築物構造関係技術基準解説書,2022.11

2) 日本建築学会,建築物荷重指針・同解説,2015.2